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俳優の拠り所

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8/18 18:00-20:00 担当:渡辺健一郎 じっくり緻密なストレッチを行い、声を出す身体を整えた後 「さくらんぼ畑」(=「桜の園」の新訳版)の一部を演じてみました。 登場人物は三人。それぞれの台詞は、彼らのどのような意図を示しているのか。どういうことは戯曲に書かれた「事実」として受け取って良いのか。どこからは解釈しなければならないのか。 そういったことを着実に考えていくのが「戯曲を読む」という行為にほかなりません。 俳優は、何にのっとって演技をすれば良いのか。今回の練習は、それを自覚的に構築していくためのものだったのだと思います。

具体-イメージ?

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 7/21 19:00~21:00 担当 渡辺健一郎 代理で稽古場管理を任されました。渡辺です。 まだ始まって間もないチームですので、今回は基礎訓練をじっくり行いました。 自分の身体を感じ/ほぐしたり、互いの名前を覚えながら様々に頭と身体を働かせたりするようなワークを、時間をかけて。 コロナ禍でなまった身体、初めてのメンバー同士による緊張感を、じんわりゆるめていきました。 後半は二人組になって、定められた二つの台詞のみを用いた1分程度の上演作品制作。 台詞以外の諸状況は自分たちで自由に決めて良いというお題が出されました。 二人とも、台詞は一つ、一回のみしか使えませんので、マイムや表情、間などで様々なことを表現しなければなりません。 お互いが共有できるイメージを、具体的に設定しておかなければ、どうやら上手くいかない。 (どういう関係性か、場所はどこか、目の前には何があるのか、云々) お互いが共有できていないことを、客に伝えることはやはりできない… 短い時間でしたが、そのことがかなり明快に分かったように思います。